

26th International Congress of Internal Medicine
May 26th-30th, 2002 Kyoto Japan
Global Physicians Network: A Challenge for
the New Century
Last update: 12/27/2002
天皇陛下のおことば

日本内科学会創立100周年に当たる本年,国の内外から多くの参加者を迎え,ここ京都において第26回国際内科学会議が開催されることを誠に喜ばしく思います。国際内科学会議が初めて日本で開催されたのは,18年前,第17回国際内科学会議の時でありました。私どもは同じく京都で行われたこの会議にも出席しましたので,この度,再びお会いする方々もおられることと楽しみにしております。
日本内科学会が創立されてからの100年間の,世界の,そして日本の,医学の歩みを顧みますと,その進歩に深い感慨を覚えます。そしてその進歩をもたらした多くの医学者の努力に深く敬意を表するものであります。100年前の医学は,感染による病気の実体がようやく認知されるようになった段階でありました。北里柴三郎も関係したペスト菌の発見も,志賀潔による赤痢菌の発見も,19世紀末のことであり,20世紀の初頭は治療よりは様々な病気の解明の時期であったと思います。抗生物質を始めとする,病気を治癒させる様々な薬が開発されてくるのは,20世紀の後半近くになってからのことであり,ペニシリン,ストレプトマイシン,プロミンなど多くの人々の命を救った薬が次々と世に出されてきたことが思い起こされます。さらに近年の医学とそれに関連する科学技術の発達は,病気の早期診断や治療の技術を著しく向上させ,健康管理の面に大きく寄与しております。
今日,医学,医療は多くの専門分野に分化し,それぞれの分野で深い知識が求められています。しかし一方で医師が細部に関わりつつも人間全体を総合的に見る視点を失わないように努めることも,また,極めて大切なことに思われます。さらに医師は病気そのものの治療のみならず,患者一人一人の持つ心配や苦しみを心の交流を通して分かち合い理解することも,切実に求められており,このような要求を満たしつつ,日々医療に当たる医師の苦労が察せられます。
本国際内科学会議のメインテーマは「世界内科医ネットワーク 新世紀への挑戦」と聞いています。世界の内科医が,貴重な医学情報を共有しながら,医学の専門化と統合を共に進め,人々の健康で幸せな生活のために更なる貢献をしていくことを願い,開会式に寄せる言葉といたします。
| 参加者数 |
参加者 |
同伴者 |
合 計 |
| 国 内 |
3,140人 |
108人 |
687人 |
| 国 外 |
526人 |
161人 |
3,248人 |
| 合 計 |
3,666人 |
269人 |
3,935人 |
第26回国際内科学会議事務局は、平成14年5月26日(日)から30日(木)までの5日間、京都市の国立京都国際会館を会場として開催されました。
本国際会議は、国際内科学会(International
Society of Internal Medicine:略称
ISIM)が2年ごとに開催する会議(International
Congress of Internal Medicine:略称ICIM)であり、内科学における内科学的な知識とその調和を推進し、内科医の教育研修、生涯教育を助成するとともに、世界各国の内科医の交流、親睦を促進することを目的とした国際会議であり、今回、京都市での開催は2回目の日本開催となりました。
本会議では、「21世紀の医学の展望と国際内科医のネットワーク形成、東西の医学の融合を鑑み、「Global
Physicians Network : A Challenge for the
New Century (世界内科医ネットワーク:新世紀への挑戦)」をメインテーマに、総合内科と内科各専門分野の統合と分化、生命科学の進歩、Evidence-Based
Medicine(根拠に基づく医療)とその実践ワークショップ、ゲノム科学、長寿社会、生命倫理、脳と心、行動と社会、組織再生医工学等を主要題目として特別講演、シンポジウム、トッピック&レクチャー、グローバル・フィジシャンズ・ネットワーク(レジストリー)等が行われました。 この会議を日本で開催し、我が国の広い層の内科医に大きな刺激を与え、内科学の発展、統合化に寄与することができたのも、皆様方のお力添えの賜物と深く感謝致しております。